強迫性障害は不安障害とともに神経症の一種として理解されます。
強迫行為(ほとんど意味のない行為であると頭ではわかっているが、強くこだわったり繰り返してしまうこと)が特徴です。たとえば、「手が汚いような気がして何度も洗い続ける」、「家に鍵をかけたかが気になり、何度も戻って確認する」、「ほこりが気になって家を掃除し続ける」、「仕事をする手順が気になり、何度もやり直す」といったような症状を呈します。
また、行為は伴わなくても、ある思考や概念が頭に浮かび続け、振り払うことが困難な状態を伴うことがあり、強迫観念と呼ばれます。たとえば、「決まった順番で服を着替えないと病気になってしまう気がする」、「すれ違う人を殴ってしまうような気がする」、「怪我をしそうなので少しでも鋭利なものを遠ざけたくなる」といった具合です。
こうした強迫行為、強迫概念が不定愁訴を形成することがあります。
例:自分がHIVに感染しているという思いが振り払えず、何度も医療機関を受診して検査を求める、等。
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